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体のあちこちが痛む(移動する痛み)の本当の理由[不定愁訴の]

体のあちこちが痛む(移動する痛み)の本当の理由[不定愁訴の]

あちこちに痛みが移動すると、「自分の体はどうなってしまったのだろう」と不安になりますよね。

この移動する痛みは、決して気のせいではありません。あなたの体が「極度の緊張状態から抜け出そうと必死に頑張っている証拠」です。

その具体的な仕組みを、ホルモンと自律神経の2つの視点から解説します。

1. 緊張を緩めようとする「ホルモン」と「自律神経」の連動

体が強いストレスや極度の緊張状態に長くさらされると、体は「これ以上は危ない」と判断し、強制的にブレーキをかけて緊張を緩めようと動き出します。

  • セロトニン(ホルモン)の働き
    脳内で心を落ち着かせる「セロトニン」というホルモンが分泌され、神経の興奮を抑えに回ります。
  • 副交感神経(自律神経)への切り替え
    ホルモンのサインを受けて、自律神経が「戦闘モード(交感神経)」から「リラックスモード(副交感神経)」へと一気に切り替わります。
  • 血管の拡張と移動する痛み
    リラックスモードに入ると、緊張でギューッと縮んでいた血管がフワッと広がります。この「血管が広がり、血流が急激に回復する動き」が場所を変えながら体に伝わるときに、移動するような痛みとして感じられます。頭痛もこの時におこります。

【ポイント】

痛みが動いているのは、体が一生懸命に緊張をほぐし、自らバランスを取り戻そうと巡りを良くしている大切なプロセスです。

2. その時々で変わる「痛みの感じ方」

人間の脳は、「一番強く感じている痛み」に意識が集中するという性質を持っています。

実際にはあちこちに負担がかかっていても、脳がその時々にキャッチする痛みの優先順位は変わります。

【例:痛みが移動する流れ】

右側の緊張が少し和らいでホッとする

 ↓

それまで脳の意識から隠れていた「左側の痛み」を強く感じるようになる

 ↓

感覚的に「痛みが右から左へ移動した」と感じる

緊張を優しくほどいていくための3ステップ

体が自ら「リラックスモード」に切り替えようとサインを出しているときですので、その働きを邪魔せず、スムーズに回復へ導くケアが大切です。

① 「ゆるめる時間」を体にあたえる

緊張を緩めるホルモン(セロトニン)をしっかり働かせるために、1日に5分でも10分でも「目を閉じて心温める時間」を作ってください。お仕事の休憩時間、トイレで座り、意識して頭を空っぽにするひとときが大切です。

② お腹や首元、足をじんわり温める(湯たんぽの活用)

自律神経のスイッチをスムーズに切り替えるために、お腹や首の後ろなど、太い血管や神経が通る場所をカイロ、蒸しタオル、湯たんぽなどで温めます。体がホッとすることで、痛みの移動が落ち着きやすくなります。

③ 職場でもできる!湯たんぽを使ったリラックス法

日中の緊張をこまめにほぐすために、職場でのお手軽な温活もおすすめです。

  • ビニールやシリコン製の「少し大きめ湯たんぽ」を活用する
    軽くて持ち運びしやすい薄型の湯たんぽを職場に持参します。
  • 給湯器のお湯でサッと準備
    トイレにゆくときに、オフィスの給湯器や給水器から暑いお湯を入れます。
  • 足の上やお腹に乗せて温める
    デスクワーク中、お膝(太ももの上)に乗せておくだけで、下半身の大きな血管が温まり、全身の巡りが良くなります。お腹に抱えるように当てるのも、ホッと落ち着くので効果的です。

④ 痛む場所を、労わる

「また場所が変わった」と不安にならず、「いま体の中が一生懸命に巡りを良くしようと頑張ってくれているんだな」と捉えて、痛いところをもんであげてください。

移動する痛みは、体が限界を迎える前に、自らバランスを取ろうとして起きている防衛反応です。まずはご自身の手で痛む場所に優しく触れ、揉んだり、湯たんぽでじんわりと体を労わることから始めてみてください。

この記事を監修した人

たけうち整体院 院長

兵庫県宍粟市千種町で按手法(あんしゅほう)による血流改善専門の整体院を運営。施術歴36年。薬や機械を使わず、手技のみで全身の血流を促進し、冷え・腰痛・肩こりなどの根本改善に取り組んでいます。にしごうち店・くろづち店の2店舗で地域の皆さまの健康をサポート中。

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