貧血と立ちくらみ―原因は違っても、体で起きている「共通のピンチ」とは?
貧血と立ちくらみ―原因は違っても、体で起きている「共通のピンチ」とは?
前回は、血液の質が低下する「貧血」と、血流のコントロールがうまくいかない「立ちくらみ(脳貧血)」の違いについてお話ししました。
実は、この2つには、私たちの生命活動に関わる**「たった一つの共通点」**があります。
共通する正体は、細胞の「酸欠」です
血液の大きな役割のひとつは、全身の細胞に**「酸素」**を届けることです。
「貧血」であっても「立ちくらみ」であっても、最終的に体に起きているのは、細胞が必要な酸素を受け取れずに「窒息状態」に陥っているという事実です。
これを分かりやすく、荷物を運ぶ「はたらく車」に例えてみましょう。
- 貧血の場合(質のトラブル)
荷物を運ぶ「はたらく車(赤血球・ヘモグロビン)」そのものの数が足りない状態です。道が空いていても、運ぶ手段がないため、届け先(細胞)は酸素不足になります。 - 立ちくらみの場合(巡りのトラブル)
トラックの数は足りているのですが、エンジンの掛かりが悪かったり、道路が渋滞していたりして、届け先にはたらく車が「到着できない」状態です。
どちらも、届け先である細胞からすれば**「いつまで待っても酸素(荷物)が届かない!」**という困った状況に変わりはありません。
なぜ「ふらつき」や「だるさ」が起きるのか
脳や筋肉の細胞に酸素が届かなくなると、体は非常事態を知らせるサインを出します。それが、私たちが感じる不調の正体です。
- 脳のサイン:ふらつき、立ちくらみ、思考力の低下、頭重感。
- 筋肉のサイン:体がだるい、疲れやすい、少しの運動で息が切れる。
- 内臓のサイン:食欲不振、顔色の悪さ。
このように、貧血の種類や立ちくらみの原因がどうあれ、**「細胞が呼吸できずに苦しんでいる」**という点では同じなのです。
整体の視点からできること
私たちが健康を考える上で大切なのは、はたらく車の数(栄養・血液の質)を増やすことと同時に、はたらく車がスムーズに走れる道(血流・自律神経)を整えることです。
特に急な立ちくらみに悩む方は、血液の質だけでなく、自律神経を整えて「血液を押し上げる力」を取り戻すことが解決の糸口になります。
次回は、これらの「酸欠状態」を改善するために、日常生活で今日から取り組める具体的なケアについてお伝えします。