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不定愁訴における「ふらつき感」について、その原因や背景にあるメカニズムを深く掘り下げましょう。

不定愁訴における「ふらつき感」について、その原因や背景にあるメカニズムを深く掘り下げましょう。

東洋医学や整体の観点、そして現代医学の視点の双方から見ると、この「ふらつき感(浮動性めまいや地に足がつかない感覚)」は、特定の病気というよりも「身体のバランスを保つシステムの乱れ」「エネルギー・血液の循環不全」によって引き起こされることが多いと考えられます。

主な原因として、以下の4つの要素が深く関係しています。

1. 自律神経の乱れと血流不全

自律神経(交感神経と副交感神経)は、血管の収縮や拡張をコントロールし、脳への血流を一定に保つ役割を担っています。

  • 脳への血流低下: ストレスや疲労、睡眠不足などが重なると、自律神経のバランスが崩れ、脳(特に姿勢を制御する小脳や内耳)への血液供給が一時的に不安定になります。これにより、周囲が揺れているような「ふらつき感」が生じます。
  • 内臓の冷えとの関連: 体の深部(特にお腹や下半身)が冷えていると、血液が全身にうまく巡らず、上半身や頭部に熱がこもる(のぼせ)一方で、脳への安定した血流が滞り、ふらつきを誘発することがあります。

2. 首・肩の緊張(頸性めまい・ふらつき)

首や肩の筋肉は、頭の正確な位置を脳に伝えるセンサーの役割も果たしています。

  • 筋肉の過緊張: 長時間の同じ姿勢や精神的な緊張によって、首の後ろ(後頭下筋群など)や肩の筋肉が異常に硬くなると、筋肉から脳へ送られる位置情報の信号に「ズレ」が生じます。
  • 感覚の不一致: 目から入る情報と、首の筋肉から送られる情報にギャップが生じることで、脳が混乱し、自分の体がまっすぐ立っているか分からなくなり、ふらつきを感じるようになります。

3. 気血(きけつ)の巡りの滞り(東洋医学的視点)

東洋医学では、エネルギーである「気」と、栄養や潤いを与える「血」の巡りが重視されます。

  • 気逆(きぎゃく): 本来は下に降りるべきエネルギー(気)が、ストレスや緊張によって頭部へ突き上げてしまう状態です。リストにある「のぼせ」や「頭重感」と同時にふらつきが起こる場合、この気逆が強く影響している可能性があります。
  • 血虚(けっきょ): 体に必要な栄養や血液が不足している、あるいは巡りが悪い状態です。これにより頭部が栄養不足になり、地に足がつかないような、ふわふわとしたふらつき(浮動感)に繋がります。

4. 体幹・足元の安定性の低下

身体の土台である骨盤や足元、体幹のバランスが崩れることも、ふらつき感に直結します。

  • 重心のブレ: 疲労などによって重心が不安定になると、身体は無意識にバランスを取ろうとして常に緊張状態になります。この状態が続くと、脳の姿勢制御システムが疲弊し、ふらつきやすくなります。

深掘りのまとめ

不定愁訴における「ふらつき感」は、単一の原因ではなく、「首・肩の過緊張によるセンサーの狂い」「自律神経の乱れによる脳血流の不安定さ」「深部の冷えや巡りの滞り」が複雑に絡み合って起こるサインであると言えます。

そのため、局所的な対処だけでなく、身体の芯(特にお腹や腰回り)を温めて全体の血流を促すことや、首・肩の緊張を緩め、呼吸を深くして自律神経を整えるアプローチが、このふらつき感を和らげるためにとても重要になってきます。

この記事を監修した人

たけうち整体院 院長

兵庫県宍粟市千種町で按手法(あんしゅほう)による血流改善専門の整体院を運営。施術歴36年。薬や機械を使わず、手技のみで全身の血流を促進し、冷え・腰痛・肩こりなどの根本改善に取り組んでいます。にしごうち店・くろづち店の2店舗で地域の皆さまの健康をサポート中。

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